第1回
人むすぶ妹
嘉永年間の萩。下級武士の娘・杉文(井上真央)は、兵学者として注目される兄と同じ禁書を持つ儒学者の後継者・小田村伊之助を、騒動の中で兄に引き合わせようとする。
第2回
波乱の恋文
寅次郎(伊勢谷友介)が脱藩したことで杉家は危機に見舞われ、寿の縁談も破談となる。伊之助への想いを抱えた文は、沈んだ家族を前に、寿と伊之助の結婚を進めようとする。
第3回
ついてない男
黒船の来航がうわさされる中、文は身内を亡くし医師を継ぐことになった久坂玄瑞(東出昌大)と知り合う。文は黒船を見に行こうとする玄瑞に兄の面影を重ねるが、寅次郎(伊勢谷友介)の密航計画が明らかになる。
第4回
生きてつかあさい
江戸で捕らえられた寅次郎(伊勢谷友介)は萩へ戻され、命を落とす者も出ると怖れる牢獄・野山獄に入れられる。伊之助は救出に動くが、文は父の切腹の覚悟を知り、姉の出産も迫る中で心を揺らす。
第5回
志の果て
密航の罪で野山獄に入れられた寅次郎(伊勢谷友介)。会えぬ兄へ差し入れを運ぶ文は、別の獄で病む寅次郎の弟子の母・ツルと打ち解けていく。
第6回
女囚の秘密
文は女囚・高須久子(井川遥)の願いを汲み、名家である実家への使いを引き受ける。母を恨む娘・糸が思いがけない行動に出て母娘の関係が揺れる一方、弟子を亡くした悲しみから抜け出せない寅次郎(伊勢谷友介)ら獄の空気を、文が届けたある物が変えていく。
第7回
放たれる寅
寅次郎(伊勢谷友介)の学びの場で囚人たちが変わり、野山獄に希望が広がる。兄の釈放を願う文は久子(井川遥)の助言で品を伊之助に託し、赦免に動いた伊之助は反発を招く。
第8回
熱血先生、誕生!
出獄後も謹慎で部屋に閉じこもる兄のもと、文は自宅に塾を開き若者に学びを授けようとするが、生徒は一人も現れない。黒船見物を共にした久坂玄瑞(東出昌大)と再会するが、兄に宛てた文の手紙への返事が玄瑞の怒りを買う。
第9回
高杉晋作、参上
松陰(伊勢谷友介)の私塾にようやく弟子が集まり、議論に興じる若者たちの世話で忙しい文。謝礼を断る兄の影響で家計が苦しむ中、名門の跡取り・高杉晋作(高良健吾)が現れ、文は彼を塾生に迎え入れようとする。
第10回
躍動! 松下村塾
松下村塾は活気づき、塾生・吉田稔麿(瀬戸康史)に江戸行きの話が持ち上がる。文は稔麿の望みを叶えようと奔走するが、塾を監視する重臣・椋梨藤太(内藤剛志)に妨害され、塾生たちは椋梨のもとへ乗り込む。
第11回
突然の恋
塾の世話で忙しい文に姉が縁談を持ち込み、想いを伝えられない久坂はお見合いの付き添いを務める。一方の小田村は、幕府の危機に意見を進言したいものの、藩の派閥争いを前に決心をためらう。
第12回
戻れないふたり
祝言の場が玄瑞(東出昌大)の発言で大混乱に陥るが、二人はぎこちないながらも穏やかな新生活を送る。江戸の緊迫した情勢が伝わる中、玄瑞は遊学の許しを受け、文との夫婦のかたちを決意する。
第13回
コレラと爆弾
夫を江戸へ送り出した文は帰りを待つ中、外国船からもたらされたコレラが流行し、母が死の淵にある少女と出会う。治るあてもない病に心を痛める文のもとへ、夫が藩命を破り京都へ向かったと知らせが届く。
第14回
さらば青春
安政の大獄と呼ばれる弾圧が始まり、文は京都で捕らわれた夫・久坂玄瑞(東出昌大)の身を案じる。兄・松陰(伊勢谷友介)は受け入れられない意見書への焦りから、密かに門下生を集め始める。
第15回
塾をまもれ!
松陰(伊勢谷友介)の投獄で塾の閉鎖が決まり、塾生たちは伊之助に不満をぶつける。獄中からも手紙で決行を指示し続ける松陰に、文はかつての兄の姿に戻ってほしいと訴える。
第16回
最後の食卓
京から戻った久坂にほっとする文。だが野山獄の松陰(伊勢谷友介)に幕府の召喚状が届いたと知り、兄を一日でも自宅に迎えたいと動き、松陰は家族とともに最後の一日を杉家で過ごす。
第17回
松陰、最期の言葉
証拠のないまま始まった江戸での詮議で、松陰(伊勢谷友介)は自ら罪に触れる供述をし、井伊直弼(高橋英樹)との対決を望む。伊之助は死罪を免れさせようと江戸で対面するが、萩では文が夫と松下村塾を守り松陰の帰りを待つ。
第18回
龍馬!登場
兄を亡くした文の心は沈んだまま、井伊直弼(高橋英樹)の暗殺後は塾生たちが動きを再開して攘夷に備える一方で、夫とのすれ違いも深まる。そんな折、土佐の坂本龍馬(伊原剛志)が杉家を訪ねてくる。
第19回
女たち、手を組む
高杉の上海視察が決まり、文は幼い新妻・雅の相手に悩まされる。京都へ発つ久坂らの留守を守る文は女たちを集めて動き出し、その京都では塾生が長井雅楽(羽場裕一)に迫る。
第20回
松陰、復活
上海から戻った高杉が敬親(北大路欣也)に異国の脅威を訴え、伊之助は四つの支藩を巡り政策の一致を目指す。文は自力で松下村塾を守ると決意するが、京都の久坂は辰路(鈴木杏)に救われ急に親しくなる。
第21回
決行の日
辰路(鈴木杏)との仲を深める夫・玄瑞(東出昌大)を案じた文は、義兄の小田村伊之助に頼み、じょうい決行のため山口にいる玄瑞を訪ねる。会うことはできず、たどった先で毛利敬親(北大路欣也)夫妻に偶然出会う。
第22回
妻と奇兵隊
異国艦隊の反撃により長州は大きな痛手を負う。文は土塁づくりを女性たちの手で進めようとし、藩主に呼び戻された晋作(高良健吾)は身分を超えて人々を集め奇兵隊を立ち上げる。
第23回
夫の告白
耳の聞こえない弟・敏三郎(森永悠希)が高杉晋作(高良健吾)率いる奇兵隊への入隊を望み、文は身の危険を案じて反対する。京都では政変で長州藩が朝廷から追放され、失意の久坂玄瑞(東出昌大)が芸ぎの辰路(鈴木杏)と一夜を過ごす。
第24回
母になるために
公家衆が長州へ流れ着き、その警護を担う奇兵隊の世話を文は任される。玄瑞(東出昌大)の浮気の告白に心を悩ませる文は、久米次郎(市川理矩)を養子にしたいという夫の意向に戸惑う。
第25回
風になる友
脱藩の咎で高杉は松陰(伊勢谷友介)ゆかりの野山獄につながれ、影響で伊之助は長崎へと移される。伊之助と寿の次男が文の養子となり、文は久坂との三人の暮らしを思いはせるが、稔麿(瀬戸康史)が新選組に襲われたとの一報が入る。
第26回
夫の約束
長州藩の復権を懸けて兵を率い京へ向かった玄瑞(東出昌大)に対し、文は養子の久米次郎(市川理矩)と新居で夫の無事を信じて待つ。京の玄瑞は辰路(鈴木杏)との再会で思いがけない事実を知り、各方面に迫る危機の中で難しい決断を迫られる。
第27回
妻のたたかい
長州軍の進軍による禁門の変で、文の夫は天皇への嘆願を果たせず自らの命を絶つ。久坂家は断絶を告げられ、養子の縁組にも危機が訪れたなか、文は大奥へ女中として出る決心をする。
第28回
泣かない女
長州藩の奥御殿に仕えることになった文。藩が外国の連合艦隊に敗北を避けられないなか、停戦交渉を担う晋作(高良健吾)へ装束を届けるため、危険に満ちた下関への旅に出る。
第29回
女たちの園
城の萩移転で部屋が足りなくなり、美和は女中の解雇選定を命じられるが、新入りゆえに反発を受ける。そこで古参女中の助力を得る一方、椋梨が実権を握って改革派への粛清を進め、高杉らも危機に陥る。
第30回
お世継ぎ騒動!
椋梨が晋作(高良健吾)の行方を探っていると知った美和は、伝言を届けられずに悩む。元徳(三浦貴大)と銀姫の仲を取り持つためようかん指南を申し出て、杉家へ贈る品に手紙を隠そうとするが、役人が踏み込んでくる。
第31回
命がけの伝言
美和は身重の銀姫に付き添う毎日を送るが、粛清の手は伊之助にも及び処刑が決まる。救えないもどかしさを抱える美和に日出(江口のりこ)は毒殺を持ちかけ、ついに処刑の日を迎える。
第32回
大逆転!
晋作(高良健吾)が下関で兵を挙げた影響で伊之助の処刑が中止となり、美和は胸をなで下ろす。乱が民衆の支持を得て拡大する中、晋作の妻と子を奥御殿にかくまおうとするが、戦火が迫り都美姫へ命懸けで訴える。
第33回
花となるために
内乱が収まり、政権を追われた椋梨が奥御殿へ乗り込み、美和と対峙する。銀姫が男児を出産した喜びの中、美和は世継ぎの守り手に任命され、奥御殿は大騒ぎとなる。
第34回
薩長同盟!
長州が幕府への対抗のため薩摩との同盟に動くなか、美和は夫を死に至らしめた薩摩を許せず、心のしこりを抱えたままだった。
第35回
孤高の戦い
薩長同盟の成立を受け幕府軍が長州に迫る中、藩主父子へ広島出頭が命じられ、伊之助が名代として赴く。高杉の妻・雅が美和を訪ねて意外な言葉を口にし、美和は奥の動揺を鎮めようとする。
第36回
高杉晋作の遺言
病の晋作(高良健吾)を見舞った美和は、亡き夫の隠し子が京にいると告げられ、引き取りを勧められて戸惑う。やがて晋作は世を去り、京で戦が始まる知らせが届く。
第37回
夫の忘れがたみ
戦火の京で、美和は亡き夫の遺児・秀次郎(大八木凱斗)とめぐり逢う。幕府の滅亡で明治が幕を開け、楫取素彦(大沢たかお)の版籍奉還の建議により奥御殿にも変革が及ぶなか、美和は決意を固める。
第38回
届かぬ言葉
藩の財政立て直しのため兵士削減を進める元徳(三浦貴大)に民衆の不満が爆発し、美和の居る奥御殿まで暴動の手が及ぶ。楫取の説得も実らず鎮圧軍が派遣される中、美和は城内で一人の兵士と出会う。
第39回
新しい日本人
政治から離れ、農業を始めた楫取のもとを訪れた美和は、仲間を失った責任に苦しむ彼を心配していたが、大雨が畑を襲い、その死を恨む男が現れる。さらに杉家には、夫・久坂玄瑞(東出昌大)の忘れ形見の秀次郎(大八木凱斗)がやって来る。
第40回
二人の母
美和は亡き夫の遺児・秀次郎(大八木凱斗)を引き取り、自分で育てると決めるが、実母に捨てられたのではないかと悩む子の様子を知る。一方、政治を離れ開墾に励む楫取へ、木戸孝允(東山紀之)ら中央政府の関心が集まっている。
第41回
いざ、群馬へ
秀次郎(大八木凱斗)を辰路(鈴木杏)に託した美和は、松陰(伊勢谷友介)の弟子だった前原から、不満を抱える士族を束ねたいという胸の内を打ち明けられる。程なく楫取の群馬県令就任が決まり、美和は姉・寿の力になろうとその地へ向かう。
第42回
世界に賭ける糸
群馬に赴任した楫取は、県庁を仕切る阿久沢のせいで思うように働けない。美和は病弱な姉に代わって支えようとするが、地元になじめず、さらに萩から弟・敏三郎(森永悠希)の危篤の一報が届く。
第43回
萩の乱に誓う
養蚕に従事する女たちの現状に触れた美和は、学校視察で子どもの就学を案じる楫取とともに教育の振興策を模索し始める。その頃萩では前原一誠(佐藤隆太)が反乱を起こし、美和は自ら萩へ戻る道を選ぶ。
第44回
運命の糸つなげて
前橋で養蚕の女性たちに学びの場を作ろうとする美和は反対に遇う。そんな中、亡き兄が書き残した『留魂録』が手元に戻り決意を新たにするが、療養のため上京する姉から義兄を支えてほしいと頼まれる。
第45回
二人の夜
美和は働く女たちの学問を支え、楫取は生糸の組合創設に奔走する。東京から来た楫取の次男・久米次郎(市川理矩)が反発して出て行き、捜しに出た美和は悪天候に阻まれ、楫取と旅館の同じ部屋で一夜を過ごす。
第46回
未来への絆
大雨の足止めで美和と楫取が同宿した夜、揚返場が火災に見舞われ、二人の仲を疑ううわさが広まる。戦争の捕虜を技能で社会復帰させようとする楫取の試みには阿久沢が反対し、美和はせいに訴える。
第47回
姉妹の約束
久米次郎(市川理矩)からの手紙をきっかけに、美和は東京で療養する寿を見舞い、彼女が口にした秘めていた思いに触れる。群馬の異変を知った美和は、その思いを携えて楫取のもとへ急ぐ。
第48回
富岡製糸場の危機
美和は製糸に携わる女性たちのための塾を開き、日々賑わいを見せていた。楫取も女学校の開設で女性教育に取り組むが、寿の遺言ゆえ美和との暮らしに気まずさを覚える。そこへ富岡製糸場の閉鎖が伝えられた。
第49回
二人の再婚
秀次郎(大八木凱斗)の久坂家継承が正式に決まり、挨拶のため萩へ発とうとした美和は、楫取から思いがけない求婚を受ける。心に秘めてきた二人の想いが、ついに動き出す。
第50回
いざ、鹿鳴館へ
鹿鳴館の舞踏会で美和と楫取は夫婦として初めて社交の場に臨み、ダンスを踊る。鉄道開通の交渉や婦人教育の訴えを進める中、群馬での取り組みが実を結び、二人は大きな決断を下す。