EPISODE GUIDE · 1980

獅子の時代話数案内

副題、初回放送日、あらすじを放送順に掲載しています。

第1回

パリ万国博覧会

慶応3年、幕府は万国博覧会のため昭武(中村橋之助)をフランスへ送り、会津藩士の銑次(菅原文太)が随行する。一方薩摩も独自に留学生(塩見三省)をパリへ送って先に交渉を進める中、銑次が何者かに撃たれる。

第2回

対決のパリ

パリで緊張を強める幕府と薩摩の使節団のもと、苅谷(藤真利子)は情報収集で芸者おもんと引き合わされ、銑次(菅原文太)は狙撃犯の捜索に動く。仲介の会見で薩摩は要求を呑むが、翌日の新聞は日本にふたつの政権が並立すると伝えた。

第3回

セーヌのめぐり逢い

誘拐されたおもんを銑次(菅原文太)と嘉顕(加藤剛)が救い出す。銑次は西洋文化を学ぶ医師・凌雲(尾上菊五郎)に同行して日本の遅れを痛感し、嘉顕は故郷の手紙で菊子が巳代治(近藤洋介)と結婚したことを知りショックを受ける。

第4回

追跡

おもんの話で狙撃と誘拐の犯人が同一と知った銑次(菅原文太)と嘉顕(加藤剛)は、彼女の記憶を手がかりに捜索を開始。だが呼び出しに応じた彼女はふたたび失踪し、銑次は商人を追及、嘉顕はパリ警察に協力を仰ぐも、犯人は逃げていた。

第5回

遥かなる日本

対立する立場ながら友情を深めた銑次(菅原文太)と嘉顕(加藤剛)は、パリで西欧文化を学ぶ。幕府崩壊の報に嘉顕はおもんへの想いを抑えて帰国するが、銑次は帰国できず会津の前途を案じる。

第6回

江戸城終焉

嘉顕(加藤剛)は情勢を確かめようと江戸へ赴き、町民の薩摩への反発や旧幕臣の不穏な動向を目の当たりにする。その裏で榎本は幕府の軍艦を率いて東北へ向かい、嘉顕は京の大久保に報告してから鹿児島へ帰る。

第7回

暗い雲

鹿児島で許しがたい元恋人と再会した嘉顕(加藤剛)は会津へ急ぐ。香港から帰国した渋沢一行は新政府軍に捕らえられるが、銑次(菅原文太)は故郷を案じ包囲を破って脱する。

第8回

会津へ急ぐ

銑次(菅原文太)は新政府軍に狙われるが嘉顕(加藤剛)に助けられ、関所通過後には農民の襲撃で所持品を失う。包囲される鶴ヶ城をよそに、嘉顕は二本松城で農民との対話を進める。

第9回

アームストロング砲

実家で自ら命を絶った祖母と母を目にした銑次(菅原文太)は、鶴ヶ城へ向かう。一方、炎上を誤信した白虎隊の少年たちが命を絶ち、新政府軍のもとへ強力な砲が届く。

第10回

鶴ヶ城攻防

銑次(菅原文太)は妹や兄嫁と共に鶴ヶ城に入り、父や兄と再会するが、新政府軍の砲撃が始まる。会津軍の出撃は惨敗し、千代の許婚も戦死する中、銑次は生き抜くことを考えていた。

第11回

死の影

明治へと改元されても鶴ヶ城は守りを保つなか、銑次(菅原文太)は米沢藩への援軍要請の密命を帯びて城を出、兄の享は激励のことばを遺して自ら命を絶つ。総攻撃のさなか、玲が女児を出産する。

第12回

会津落城

新政府軍の猛砲撃の末、鶴ヶ城は陥落し会津軍は降伏して収容される。和睦の使者を志願した銑次(菅原文太)は果たせずに逃れ、榎本武揚(新克利)のもとのある松島へ向かう。

第13回

蝦夷島共和国

銑次(菅原文太)は榎本の艦隊で凌雲(尾上菊五郎)と再会し、ともに蝦夷へ渡る。艦隊は五稜郭を制圧した後、凌雲は病院を開き、榎本は新政府に従わない新しい国の建設を目指す。

第14回

五稜郭決戦

箱館で新政府軍に追い詰められた榎本軍。敵味方を分け隔てず傷病兵を診ていた病院が陥落し、薩摩軍の巳代治(近藤洋介)は助命を嘆願する凌雲(尾上菊五郎)の前で銃撃され落命。その場の銑次(菅原文太)も、怒りに駆られた義弟の一撃で重傷を負う。

第15回

戦火のあと

幕府側の敗北で戦いが終わり、深手を負った銑次(菅原文太)はパリ時代の旧友・泉太郎(村井国夫)に救われ、凌雲(尾上菊五郎)を追って再び歩み出す。一方東京では、嘉顕(加藤剛)が姉の期待から外れた恭平(市村正親)の生き方に触れる中、巳代治(近藤洋介)の函館での訃報が届く。

第16回

望郷

明治2年、蝦夷は北海道と名を変え、幽閉中の凌雲(尾上菊五郎)がパリの病院構想を諦めない姿に銑次(菅原文太)は生きる気力を得る。大久保利通(鶴田浩二)の下で警察づくりに励む嘉顕(加藤剛)は、菊子の弟から菊子の恋心を明かされ心乱される。

第17回

北海道脱出

恭平(市村正親)に失望したおもんは行方をくらませ、嘉顕(加藤剛)は新政に打ち込む。斗南への移住が始まるなか、銑次(菅原文太)はついに北海道を離れ、海峡を渡る。

第18回

光と影

北海道を脱した銑次(菅原文太)は郡山でおもんと再会し、妹のいる東京へ向かう。斗南の原野に移った千代たちの所在を嘉顕(加藤剛)から知らされ、おもんを託して家族の後を追う。

第19回

下北半島斗南藩

斗南で家族と再会した銑次(菅原文太)は開墾に励むが、若者弥太郎から冬の過酷さを聞かされ、父に反対されつつ青森へ出稼ぎに出る。東京の嘉顕(加藤剛)は菊子への想いを断ち切るように政務に励む。

第20回

津軽流浪

上京した菊子が嘉顕(加藤剛)の世話を続けるが、二人は思いを口にできない。嘉顕の西洋警察制度導入が内定し、出稼ぎ先の青森で銑次(菅原文太)と弥太郎(金田賢一)は、侵略される祖国を救う武器を買いに来た清国人・洪に頼まれ、横浜へ向かう。

第21回

栄光なき志士

冬支度の斗南へ食糧を送りたい銑次(菅原文太)は、強大な権力に抗う洪に心を動かされ横浜へ向かう。鉄砲強奪の末、洪は清国人の裏切りに命を奪われ、東京の嘉顕(加藤剛)と菊子は思いを抱えたまま距離を保つ。

第22回

雲井龍雄襲撃

明治三年、東京・芝で旧士族の救済に動く雲井龍雄(風間杜夫)を嘉顕(加藤剛)は訪ね、その誠実な人柄に心を引かれる。しかし雲井は突如政府の兵に捕らえられ、斬首されてしまう。

第23回

愛ありて

新政府の進む先に違和感を抱く嘉顕(加藤剛)は、心の拠り所として菊子を妻に迎える。だが菊子は夫の胸に亡き巳代治(近藤洋介)の影を感じて身を引き、おもんの知らせで戻った嘉顕は、北海道へ発った後だった。

第24回

斗南に死す

銑次(菅原文太)は借金して斗南へ戻るが、送った金を父は藩へ納め、貧しくとも武士としての誇りを曲げない。廃藩置県の報せに父は生きる望みを失い、自害する。

第25回

新しき旅立ち

銑次(菅原文太)は武士をやめて家族と共に東京へ移り、おもんや弥太郎(金田賢一)と再会する。千代は卯三郎(児玉清)の店に奉公し、鉱造(永島敏行)は板垣退助(村野武範)の書生となり、銑次も商人の道へ踏み出す。

第26回

敗れし者の道

銑次(菅原文太)は商人への転身を決め、本気かを確かめたい卯三郎(児玉清)の引き合わせで元薩摩藩士の尾関に通い、印刷機輸入へ動き出す。嘉顕(加藤剛)は雲井の件で自信を失うが、大久保から新たな国を築く考えを聞き、江藤と司法改革へ進む。

第27回

汚職

銑次(菅原文太)は卯三郎(児玉清)の下で商人となり、英製紙幣印刷機の売り込みを担うが、工作費を投じても独製が採用される。嘉顕(加藤剛)は政商と高官の不正に立ち向かい、贈収賄の捜査で銑次も尋問される。

第28回

太陽暦の新年

嘉顕(加藤剛)は贈賄を認める卯三郎(児玉清)の話を聞き、明治6年元日に獄中の銑次(菅原文太)と面会。しかし江藤新平(細川俊之)の命令で捜査は打ち切られ、釈放された銑次は尾関の着服を突き止め、取っ組み合いの末に刺してしまう。

第29回

春浅くして

尾関を刺して投獄された銑次(菅原文太)を、裁判になれば自らに不利となるとして尾関は獄中にとどめようと図る。嘉顕(加藤剛)は怒りを抑えられないが、江藤新平(細川俊之)の辞表提出に端を発する予算問題で動けず、やがて三条から予算再検討の知らせが届く。

第30回

徴兵令発布

欧米視察を終えた新政府首脳が帰国の途につくころ、徴兵令が公布され、満二十歳の男子に兵役義務が課される。嘉顕(加藤剛)の尽力で銑次(菅原文太)の裁判は実現し、投獄と尾関の降格という判決が下る。

第31回

大久保と西郷

岩倉や大久保ら首脳が欧米視察で約2年留守の間、西郷や板垣を中心に武力で朝鮮を開かせる征韓論が政府を動かす。嘉顕(加藤剛)は戦える余裕がないと反対するが、頼みとする江藤までも賛成に傾く。

第32回

明治六年の政変

岩倉使節団の帰国後、政府は征韓論をめぐって対立する。大久保利通(鶴田浩二)が閣議で西郷隆盛(中村富十郎)に異議を唱えたものの決定は覆らず、一方の銑次(菅原文太)は刑期を思いのほか早く終える。

第33回

人力車渡世

出所した銑次(菅原文太)は獄中で考えを改め、弥太郎(金田賢一)とともに車引きとして生きていく道を選ぶ。一方、佐賀士族の蜂起を受け大久保が鎮圧に乗り出し、江藤は処刑される。

第34回

千代の恋

嘉顕(加藤剛)は千代に結婚を申し込むが、兄の銑次(菅原文太)は許さない。鉱造(永島敏行)への徴兵の知らせに憤る銑次の怒りは嘉顕にも及び、政府を去った西郷が鹿児島で反政府の力を束ねる中、嘉顕は大久保の書状を届ける。

第35回

西南戦争前夜

明治九年、七年ぶりに鹿児島を訪れた嘉顕(加藤剛)は、中央の法令が及んでいない現地の実情を目の当たりにする。西郷に叛意はないと聞いた大久保も危機感を抱き、弾薬庫撤去に動いたことで士族の襲撃を招く。

第36回

愛と動乱の日々

明治10年、薩摩の士族たちが軍を整え、大雪が降る中を熊本へ進む。反乱鎮圧のため長崎行きを命じられた嘉顕(加藤剛)は千代と急遽結婚式を挙げ、翌朝鉱造とともに船で旅立った。

第37回

死闘田原坂

田原坂では父も加わる西郷軍の突撃部隊が官軍を追い詰め、嘉顕(加藤剛)は警官で抜刀隊を組んで陣頭指揮を取る。銑次(菅原文太)は軍夫として過酷な務めに就く。官軍の勝利で熊本城が解放されるが、英吉(丹波哲郎)は逃走の混乱に乗じ軍資金を奪う。

第38回

大久保暗殺

西南戦争の終結後、大久保は集権的国家作りを強める一方、士族の反発が暗殺の企てへと向かう。嘉顕(加藤剛)の警護強化案は容れられず、東京へ帰った銑次(菅原文太)はおもんとの将来を誓うが、政府軍の資金盗みの罪を着せられる。

第39回

再会・北海道

終身刑を科された銑次(菅原文太)が囚人らと共に小樽へ送られ、引き受け手のない宿を菊子が請け負う。嘉顕(加藤剛)は開拓使庁の任で北海道へ移り、おもんも船で小樽に到着する。

第40回

樺戸集治監

明治14年、政府は北海道の官有物を役人に安く譲ろうとしていた。函館の信吾(高田大三)は官営事業を民間が担えるかを確かめ、一方のおもんは銑次(菅原文太)を慕い石狩の居酒屋で働き出す。

第41回

そして雪降る

視察先で偶然菊子と再会した嘉顕(加藤剛)たちは、彼女が海産物問屋を立派に営む姿に驚かされる。退官官僚への施設一括払い下げに世論が沸く中、銑次(菅原文太)は集治監で脱獄の穴掘りを進めていた。

第42回

大脱走

樺戸集治監では看守の暴行や極寒で囚人が次々と命を落とす中、銑次(菅原文太)は冬を脱獄準備に費やし、嘉顕(加藤剛)は彼の救出へと動く。春になり、銑次たちは掘り上げた穴から監獄を脱した。

第43回

逃避行

脱走囚人の多くが追手の手で命を落とす中、銑次(菅原文太)は石狩川経由で小樽の甚助(大滝秀治)に匿われ、余市の会津開拓村へ。兄嫁・玲と姪・保子(松田美由紀)と十一年ぶりの対面を喜ぶが、おもんにも官憲の手が及ぶ。

第44回

小樽事件

銑次(菅原文太)の脱獄で嘉顕(加藤剛)が追い詰められる中、小樽では海運会社が港の支配を狙い暴れ、着いた銑次が菊子を救う。おもんと東京へ船出する日、見送りの嘉顕と千代に死亡を偽り官を捨て帰郷すると告げた。

第45回

絆

銑次(菅原文太)とおもんは上京し、英吉(丹波哲郎)と再会する。貧しい人々のために生きる道を選ぶ銑次だが、おもんの身体は弱っていき、鹿児島へ帰った嘉顕(加藤剛)は憲法草案づくりに打ち込もうとする。

第46回

秩父路を行く

秩父を訪ねた銑次(菅原文太)は、農民に読み書きを教える英吉(丹波哲郎)に頼まれ剣術を指導する。瑞穂屋の差し押さえで卯三郎(児玉清)の危機を知り東京へ向かうが、嘉顕(加藤剛)も憲法草案作りをかなえて上京する。

第47回

別離

嘉顕(加藤剛)は新憲法づくりに携わるため東京へ移り、世間の声を草案に生かそうと演説会へ足を運ぶ。同じ頃、卯三郎(児玉清)の家で養生していたおもんが容態を崩し、花嫁姿のまま銑次(菅原文太)に看取られて息を引き取る。

第48回

生まれ来るもの

銑次(菅原文太)は妹の出産を嘉顕(加藤剛)と祝った後、おもんと父の遺骨を抱き会津で伊河泉太郎(村井国夫)と再会。政府の対応に失望した伊河と共に秩父へ向かう一方、嘉顕は憲法構想で伊藤博文(根津甚八)と衝突する。

第49回

燃え上がる炎

明治17年、嘉顕(加藤剛)は伊藤の下で憲法草案作りに携わるが、伊藤はドイツで学んだ専制的な憲法を志向し、民間の意見を受け入れようとしない。一方で農民は重税と借金に追われ、不満は一触即発の状況にあった。

第50回

自由自治元年

憲法草案に望みを託した嘉顕(加藤剛)は鹿鳴館へ向かうが、警官の刃に倒れる。その死を知った銑次(菅原文太)は、発展を遂げた秩父困民党を率い、嘉顕の遺した言葉を掲げて立ち上がる。

第51回

獅子の叫び

困民党は秩父の警察や役場、郡役所のある郷を押さえ、農民の合流で一万人規模に膨らむが、出動した鎮台の兵に敗れる。のちに大日本帝国憲法が発布され、明治政権は確立された。

REFERENCES

参照資料