第1回
母の肖像
綱吉(津川雅彦)の娘・鶴姫(斉藤由貴)と紀州藩主家の綱教(辰巳琢郎)との婚礼が行われる。世継ぎの不足を僧に指摘された綱吉は生類憐みの令を発し、翌年には光貞(大滝秀治)が源六=のちの吉宗(西田敏行)を育ての親・加納政直(牟田悌三)から迎える。
第2回
お犬さま
生母との再会を果たす源六だが、母は城へ迎える話を退け、志保(三林京子)が母役を引き受ける。そんな中、紀州藩では心を許した姉の死など悲報が相次ぐ。
第3回
将軍の娘
男子のいない綱吉(津川雅彦)のもとで桂昌院(藤間紫)は長女の後継擁立に動き、鶴姫(斉藤由貴)は自らではなく夫を推すが窘められる。元服して新之助を名乗る源六は、志保(三林京子)の計らいで和歌山に呼ばれたお紋との対面を避ける。
第4回
殿様の子
元禄九年の春、十三歳の新之助は光貞(大滝秀治)に伴われて初めて江戸へ下向し、頼方と名乗る主税頭の官位と名を与えられる。藩邸で家族が久しぶりにそろうなか、鶴姫(斉藤由貴)の懐妊が明らかになる。
第5回
江戸の迷子
将軍の御成には多額の費用がかかり光貞(大滝秀治)は頭を悩ませるが、綱吉(津川雅彦)は紀州江戸藩邸の新御殿へ赴き、光貞は照子(藤村志保)や綱教(辰巳琢郎)と共にこれを迎える。一族と家老は謁見を許され、頼職(野口五郎)には三万石が下る。
第6回
親の七光り
尾張藩主・光友(根上淳)が将軍お成りの順位に異議を唱えたことで、綱吉(津川雅彦)は翌年三月に尾張家を訪ねることを決める。一方江戸では将軍後継をめぐり、光圀(長門裕之)は綱豊(細川俊之)を、桂昌院(藤間紫)は綱教(辰巳琢郎)を推す思惑が交錯する。
第7回
草いちご
綱吉(津川雅彦)が桜見物で尾張邸を訪れ、綱誠(中山仁)の娘・喜知姫を養女に迎えると告げ、尾張家は歓喜に包まれる。光貞(大滝秀治)は隠居して綱教(辰巳琢郎)の家督相続が認められ、頼方は翌年和歌山で元服の儀を終える。
第8回
綱引き
将軍の世継ぎ候補が甲府家と紀州家の二人に限られる。血筋を重んじる綱吉(津川雅彦)と婿養子を望む桂昌院(藤間紫)が対立するなか、後継問題を憂う紀州の光貞(大滝秀治)が老齢の身で江戸へ向かい、御三家や老中に働きかける。
第9回
刃傷松の廊下
綱豊(細川俊之)の推挙を知り怒りを抑えられない桂昌院(藤間紫)。四年ぶりに紀州屋敷へ来た綱吉(津川雅彦)に頼方は斬りつけの件を問うが鶴姫(斉藤由貴)に戒められ、綱教(辰巳琢郎)の和歌山下向の旅では高熱に襲われる。
第10回
恋ごころ
綱吉(津川雅彦)は柳沢保明の長男・安貞(森田剛)を実子と信じ、桂昌院(藤間紫)も生母お染から確かめられて安堵する。綱教(辰巳琢郎)に代わり和歌山祭を務めた頼方は、祭りの夜、美しい娘とめぐり逢う。
第11回
赤穂浪士
須磨(賀来千香子)は兄に仕えるため江戸へ向かうと言い出し、頼方は思いを捨てきれない。久通(小林稔侍)の計らいで話は消えるが、綱豊(細川俊之)が重病に伏して紀州に勢いが寄る中、年末の吉良邸襲撃が江戸を騒がせる。
第12回
第13回
第14回
出世街道
江戸を発てぬ頼職(野口五郎)は光貞(大滝秀治)大病の報せに家老の制止を振り切り帰国するが、和歌山で疲れ果て床に就いてしまう。綱教(辰巳琢郎)の死後数か月で光貞、頼職も相次いで逝き、紀州家に悪霊が憑いたと言う頼方を久通(小林稔侍)がいさめる。
第15回
花嫁教育
吉宗(西田敏行)は、紀州にふさわしい正室を娶るよう光貞(大滝秀治)が夢に現れたと天真院から聞かされる。須磨(賀来千香子)を想い気乗りしないまま理子(山崎直子)との縁談が持ち上がり、西条藩では頼雄(寺泉憲)が頼純(藤岡琢也)の怒りに触れ蟄居を命じられる。
第16回
はだか大名
紀州藩の財政再建に乗り出した吉宗(西田敏行)は、領民ではなく役人が倹約すべきという光貞(大滝秀治)の教えを守り、自らも粗食を心がける。一方、綱吉(津川雅彦)の子づくりへの要求を受け、理子(山崎直子)に子を望む心境を打ち明ける。
第17回
綱吉の薨去
富士山噴火の後始末費用として大名に献金が課される中、吉宗(西田敏行)は喪儀が相次ぐ藩の事情から負担軽減を訴え、心を打たれた綱吉(津川雅彦)は涙ながらに愛着を示す。一方、江戸では家宜の代が近いと囁かれ始める。
第18回
報復人事
将軍となった家宜が生類憐みの令の廃止や金貨改鋳中止を断行し、吉保(榎木孝明)を退けて詮房(石坂浩二)を重んじる。大奥では正室や側室たちが発言力を増す一方、吉宗(西田敏行)のもとへ頼雄(寺泉憲)の赦免を求める西条藩家老が訪れる。
第19回
名君づくり
懐妊した理子(山崎直子)を江戸に残し吉宗(西田敏行)は藩主として和歌山へ戻り、家臣に武芸と質素を命じて訴訟箱で藩政の意見を募る。正室とした理子の件を須磨(賀来千香子)に詫びる一方、争いのある大奥では須免の子が急死する。
第20回
第21回
将軍は四才
家宜の死で幼い鍋松が七代将軍・家継(中村梅枝)を継ぎ、後見人の間部詮房(石坂浩二)や生母・月光院(名取裕子)が勢力を広げる。万一の際は尾張か紀州の嫡男を養子とせよという遺言を耳にした吉宗(西田敏行)は緊張を深め、尾張の吉通(堤真一)が吐血で急逝する。
第22回
裏工作
吉宗(西田敏行)は大奥や側用人の専横を憂え、水戸と紀州が協力してこれを正すべきだと綱條(山本圭)に説くが受け入れられない。尾張が吉通(堤真一)の死後五郎太擁立へ動くなか、成長の遅い長福丸(大滝秀治)を案じる吉宗の屋敷に密偵らしき男が現れる。
第23回
江島生島
江島(あべ静江)が芝居見物での振る舞いをめぐり詮議にかけられ、月光院(名取裕子)は間部詮房(石坂浩二)や天英院(草笛光子)に処罰回避を託すが、老中の命で動く役人たちの捜査はすでに済んでいた。対抗意識を見せた老中に吉宗(西田敏行)は、日頃の失礼な言葉をわびる。
第24回
へその曲げ方
七代将軍の容態悪化を受け、吉宗(西田敏行)は自ら権力を奪い武家の政治を取り戻すと宣言する。老中たちは後継に推す方針を固めつつ自らの立場を守る交渉を行い、間部詮房(石坂浩二)と月光院(名取裕子)は尾張藩主の擁立を検討し始める。
第25回
男の花道
家継(中村梅枝)の危篤に際し江戸城へ赴いた吉宗(西田敏行)は、紀州藩を手放さない確約を勝ち取り、八代将軍となる。将軍就任を逸した尾張藩邸では家老たちが責任の押し付け合いを始め、継友(羽賀研二)の弟・通春が紀州への怒りを爆発させる。
第26回
美女お断り
家継(中村梅枝)の葬儀を終えて本丸に入った吉宗(西田敏行)は、側用人の職を廃し、自らも一汁三菜で暮らすなど倹約による財政再建に乗り出し、大奥の若い女性たちに暇を言い渡す。御三家との拝謁で、水戸の綱條(山本圭)は慎重な進め方を求めた。
第27回
中間管理職
七歳の長福丸(大滝秀治)がお古牟(細川ふみえ)を慕って大奥へやって来るが、将軍を除く七歳以上の男子は立入り禁止だった。吉宗(西田敏行)は室鳩巣(橋爪功)の意見を容れて九歳まで出入り可と掟を改め、成長の遅れを案じ紀州から豊島半之丞を教育係に迎える。
第28回
大奥の首座
側室に迎えられたお久免(黒木瞳)とともにお古牟(細川ふみえ)が天英院(草笛光子)を訪ねると、首座を任されて西の丸へ移るよう告げられる。一方、大名に倹約を命じながら費用のかかる狩りに出た吉宗(西田敏行)を、通春は責めたてた。
第29回
勧農抑商
月光院(名取裕子)に和歌を学ぶ吉宗(西田敏行)とその仲を疑う侍女が、紀州から側室のお梅を呼び寄せる。金の貸借をめぐる訴訟の増加を受け、大岡忠相(滝田栄)の提案で当人同士の解決を定める相対済まし令が発布される。
第30回
いろは四十七組
江戸市中の防火策に町名主たちが反発し、呆れた大岡忠相(滝田栄)は火消し制度を吉宗(西田敏行)に持ちかける。その頃吉宗は、天英院(草笛光子)に頼まれ綱吉(津川雅彦)の養女・竹姫(森口瑤子)の縁談先を大名家に求める。
第31回
目安箱
吉宗(西田敏行)は節句に豪華な兜ではなく浄圓院の作った兜を長福丸(大滝秀治)と小次郎に与え、倹約を自ら示す。民の声を政治に活かすため目安箱を設け、寄せられた多くの意見の中で町医者・小川笙船(河原崎長一郎)の訴えに深く胸を打たれる。
第32回
心中禁止令
幕府はかつてない財政危機に陥り、吉宗(西田敏行)は要職への人材抜擢で立て直しを図る。竹姫(森口瑤子)の相手に通春を考え、徂徠(津嘉山正種)を遣わすが、出世目的の縁談は受けないと告げられ、将軍の器ではないと非難する。
第33回
法の矛盾
幕府財政は改善せず、三人の息子の母・お古牟(栗田よう子)も病で世を去り、吉宗(西田敏行)は子らにお久免(黒木瞳)を母として仰ぐよう言い聞かせる。さらに流地禁止令の不徹底から百姓一揆が起きると、吉宗は松平乗邑(阿部寛)を老中に起用する。
第34回
近松昇天
天英院(草笛光子)が舘林藩・松平清武の養子に継友(羽賀研二)の従兄・武雅(河田祐幸)を迎えるよう願い出る。長福丸(大滝秀治)の元服を急かされた吉宗(西田敏行)は世直しを優先し、通春は事が運んだことに喜ぶ。
第35回
父の背中
元服して家重(中村梅雀)と名乗るようになった長福丸(大滝秀治)が世継ぎとして西の丸へ移り、吉宗(西田敏行)は支える役目の人々を定める。ところが家重は学問所へ現れず遠眼鏡に熱中し、見かねた信友(仲谷昇)がそれを取り上げて厳しく諫める。
第36回
女難の相
母・浄圓院が倹約を忘れぬようと言い残してこの世を去り、喪の気持ちが和らいだ吉宗(西田敏行)は竹姫(森口瑤子)と夜の花見を楽しむ。そこへ現れた月光院(名取裕子)に縁談の妨げは上様ではと示唆され、室鳩巣(橋爪功)からは両者と距離を置くよう進言される。
第37回
天一坊始末
八代将軍の子を自称する天一坊(京本政樹)について、心当たりのある吉宗(西田敏行)が調査を進めると偽者と判明し、男は処刑される。薩摩へ嫁ぐ竹姫(森口瑤子)との別れの後、城で通春から倹約令への厳しい批判を受ける。
第38回
風雲児宗春
老中の罷免や水戸藩主の自害が相次ぎ、麻疹流行で尾張藩主も世を去る。家督を継いだ通春は宗春(中井貴一)と名を改め、尾張藩七代目藩主となる。
第39回
自由にて候
家重(中村梅雀)は京都から比の宮培子(畠田理恵)を正室に迎え、宗武(山下規介)には田安門内に新御殿が与えられる。宗春(中井貴一)は遊興をたしなめられても意に介さず、飢饉で多くの民の死を知った吉宗(西田敏行)は悲しみに沈む。
第40回
都鳥あわれ
吉宗(西田敏行)は藩札の利得を狙う紀州藩主を戒めて札の発行を止めさせる。培子(畠田理恵)は懐妊して吉宗らに祝われるが、早産で赤子を失い、自身もまもなく世を去る。
第41回
八木将軍
追鳥狩での宗武(山下規介)の馬捌きに喜ぶ吉宗(西田敏行)は、家重(中村梅雀)の振る舞いを案じる。大豊作で米価が暴落して頭を悩ませる中、竹姫(森口瑤子)から家重の廃嫡と宗武擁立を問われ動揺する。
第42回
後継者
有馬氏倫(すまけい)の訃報を受けた吉宗(西田敏行)は、久通(小林稔侍)に長く生き、亡き人に代わって働き続けるよう励ます。米価対策では大岡忠相(滝田栄)の案を採用しても成果がなく、宗春(中井貴一)の一件より家重(中村梅雀)の素行を案じる。
第43回
君主の条件
お幸(松原千明)が家重(中村梅雀)の男子を出産し、吉宗(西田敏行)は竹千代と名づける。吉宗が宗武(山下規介)と宗尹(宍戸開)を御三家と同列に置く方針を示したことに宗春(中井貴一)は反発するが、次男誕生の報を受け、龍治代と名づけて対抗する。
第44回
三兄弟
素行の悪い家重(中村梅雀)に業を煮やし、平手を食らわせてしまった吉宗(西田敏行)。財政が好転し民も豊かになっていると知って安堵し、公事方御定書を完成させたら隠居すると告げて、竹千代に家治(いしいすぐる)の名を与える。
第45回
みかんの木
吉宗(西田敏行)は家重(中村梅雀)を右大将、家治(いしいすぐる)を大納言と呼ばせ、将軍位が家重から家治へ継がれることを明らかにする。家重は亡き母ゆかりのみかんの木を理由に小菅御殿に通うが、御殿は火事で焼け落ちる。
第46回
決断
宗武(山下規介)の幕政への見識に感じ入った吉宗(西田敏行)は、老中の進言も受け、家重(中村梅雀)を廃嫡して宗武を後継とする決断を久通(小林稔侍)に告げる。しかし久通は、家重のその後の扱いを巡り話を始める。
第47回
大御所
吉宗(西田敏行)は将軍職三十年を機に隠居し、家重(中村梅雀)の後継を発表。家治(いしいすぐる)の後見に武元(香川照之)を老中として起用し、宗武(山下規介)と宗尹(宍戸開)にも十万石を与えて支えさせたが、家重は誰が将軍なのか分からない体制に不満をぶちまける。
第48回
祭ばやし
宗武(山下規介)の上申に吉宗(西田敏行)の怒りは静まらず、家重(中村梅雀)の器量を案じるが、久通(小林稔侍)の言葉に感謝する。寛延四年、病の床に就いた吉宗は山王祭の音に耳を傾けたまま昏睡に陥る。